40代主婦の方で「仕事を始めたい」「転職したい」と思ったとき、以下のようなことで不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

• 経験がないと採用してもらえないのではないか
• 体力的にハードではないか、長く続けられるか
• フルタイムではなく、パートタイムの求人はあるか
• 子どもの都合等で、急きょお休みさせてもらえるか

人によっては、育児、親の介護など、さまざまな家族のイベントが生活に影響を与えて、制限のあるなかでの仕事探しとなる場合もあります。

そこで今回は、40代主婦でも稼げる仕事はあるのかと、おすすめの仕事について解説していきます。

本記事を読み、仕事選びの参考にしてみてくださいね。

【未経験・初心者向け】40代主婦におすすめの稼げる仕事5選

40代主婦の方が稼ぐことができる仕事はたくさんあります。

まずは、未経験でも比較的に挑戦しやすい仕事を5つご紹介します。

Webライター

仕事内容	・Webサイト上に掲載する文章を書く仕事 ・まとめ記事、企業HPのブログ記事、広告の文章などを執筆する
なり方	未経験の場合に多い流れは以下の通りです ・PCやネット環境など、作業環境を整える ・クラウドソーシングサイトに登録する（※） ・仕事に応募する ・テストライティングを受ける ・採用 ・記事作成・納品 （※）クラウドソーシングサイトとは、オンライン上で「企業」と「ワーカー」を結びつけて、仕事を仲介するサイトのことです。代表的なサイトは以下の通りです。 ・クラウドワークス ・シュフティ ・ママワークス
収入の目安	・月3万～15万円ほど ・執筆スピードが上がり納品できる記事の量が増えたり、経験を積んで単価が上がったりすれば収入アップが見込める
メリット	・PCがあればすぐ始められる ・在宅ワークができる
デメリット	・単価が安い案件も多く、継続的に稼ぐのが大変

Webライターは、資格不要で未経験の方でも始められる仕事です。

PCがあれば仕事を始めることができるため、在宅ワークを希望する人からも人気があり、上の表のように「まずはWebライターから始めた」という人も多くなっています。

文章を書くのが好きな方、クラウドソーシングサイトで仕事をしてみたい方におすすめです。

データ入力

仕事内容	・アンケート結果、売上伝票など依頼に応じたデータをフォーマットやExcelなどに打ち込む仕事 ・企業に出勤する場合と、出勤不要で在宅ワークの場合がある
なり方	未経験の場合は、Webライターと似た流れとなります ・PCやネット環境など、作業環境を整える ・クラウドソーシングサイトに登録する ・仕事に応募する ・採用 ・記事作成・納品
収入の目安	・月2万～10万円ほど ・経験を積んでくると、高単価の案件に採用されたり、作業スピードが上がったりして収入アップも見込める
メリット	・専門知識が不要ですぐ始められる ・在宅ワークができる
デメリット	・単価が安い案件が多く、継続的に稼ぐのが大変

データ入力というと、データを打ち込むだけの仕事を想像するかもしれませんが、以下のような仕事もあり幅広い仕事内容となります。

• 売上伝票から請求書を作成する
• 会議などの音声データを聴いて、文字起こしをする
• 企業に出勤し、コールセンターで電話応対をしながら注文内容を入力する

事務職の側面が強い仕事もあり、WordやExcelなどオフィス系ツールが必須の場合もあります。

医療事務

仕事内容	病院の事務を行う仕事で、主に以下の3つの内容に分けられます ・受付業務：来院患者への対応、受付での料金支払い時の対応 ・会計業務：カルテを見て診療報酬請求明細書（レセプト）を作成する ・クラーク業務：書類作成、事務処理、入院病室の手配など
なり方	病院の出している求人に応募する（以下は求人サイトの例です） ・医療事務求人ドットコム ・コメディカルドットコム
資格	・月資格不要で誰でもなることができる ・民間資格が10種類以上あり、資格をもっていると、採用や給料の面で優遇されることがある
収入の目安	月15万～25万円ほど
メリット	全国どこでも働ける
デメリット	個人情報の取り扱いや、金額の計算など間違ってはいけない緊張感がある

医療事務は、資格不要で働くことができる仕事です。

収入に関しては、以下の通り、個人クリニックよりも病院のほうが高い傾向があります。

医療法人	381万円／年
個人クリニック	298万円／年

引用元：厚生労働省「医療経済実態調査」医療事務の年収

患者さん、医師、同じ医療事務スタッフなど毎日多くの人と接する仕事なので、人とのかかわりが好きな方に向いています。

病院があれば必要となる仕事なので、時代に左右されず、全国的に安定して働くことができます。

介護職

仕事内容	介護を必要とする人に対して、生活に必要な支援を提供する
なり方	介護施設が出している求人に応募する（以下は求人サイトの例です） ・カイゴジョブ ・ジョブメドレー
資格	資格がなくてもなれるが、資格がないとできない業務もある （例えば「訪問介護」は一人で行うため資格がある人しかできない）
収入の目安	月20万～30万円ほど
メリット	全国どこでも働ける、求人が多く再就職に困らない
デメリット	慣れるまでは仕事内容をハードに感じる人もいる

介護職は、高齢化が進んでいる現代において、とてもニーズの高い仕事です。

こちらは、女性介護職に関するデータです。

指標	数値
平均年齢	43.7歳
平均勤続年数	7.5年
平均月収	263,000円

出典：厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」

平均年齢は40代となっており、同世代の女性たちと働くことができる仕事です。

初めは、資格がなくてもできますが資格の位置づけが明確で、努力次第でステップアップしていけます。

介護職の資格についての主なポイントは以下の通りです。

• 2024年からは、「認知症介護基礎研修」を受講することが必須となった
• 「介護職員初任者研修」を受けないと訪問介護は行えない
• 「介護福祉士」から給与に手当が付く場合が多く、その金額は月1万～2万円

努力次第で給料をアップさせることができますし、知識が増えるとやりがいも感じやすくなります。

介護職には大変な面もありますが、ステップアップしていきたい女性におすすめの仕事です。

お絵かきクリエイター

仕事内容	・イラストを描いて動画制作をする仕事 ・クライアントからヒアリングして、構成、シナリオを考える ・ホワイトボードのような白い背景に、手書きで絵を描いていく様子を撮影する
なり方	制作方法・販売方法を学ぶ （「クリエイターズ・アカデミー」で学び「お絵かきクリエイター®」の認定を受けます） クライアントと契約 ヒアリング 構成を検討 制作 納品
収入の目安	月数万円～数十万円ほど
公式HP	クリエイターズ・アカデミー https://oekaki-movie.com/creatorsacademy/
メリット	・在宅ワークができる ・絵を描くのが好きな人は楽しい
デメリット	・受講費がかかる ・仕事を獲得するのに苦労する場合がある

広告業界において、動画広告はとても勢いのある市場です。

調査によると、動画広告の市場は右肩上がりで伸びており、5年で約2倍の規模になっていることがわかります。

動画広告も年々多様化しており、そのなかで、最近注目されているのが「お絵かきムービー®」です。

ホワイトボードなどの白い背景に、絵を描く様子を撮影したもので、次から次へと温かみのあるイラストで描かれる様子がおもしろく、興味を惹く構成になっています。

視聴維持率が高いとの統計もあり「記憶に残りやすい動画広告を出したい」と考える企業などから選ばれています。

「クリエイターズ・アカデミー」という専門のスクールで、手法を学ぶことができます。

絵を描くのが好きな方はイラストレーターを目指す場合が多いかもしれませんが、ここではイラストを使った動画制作方法、個人でお金を稼ぐ方法まで学ぶことができます。

絵を描くことを仕事にしたいという方は、一度検討されてはいかがでしょうか。

【専門職を目指す】40代主婦におすすめの稼げる仕事5選

40代から未経験でなれるというイメージがあまりない職業でも、努力次第ではなることができます。

勉強期間が年単位でかかるものの、40代主婦でも目指せる一生できる仕事を5つご紹介します。

看護師

仕事内容	医師の補助や、患者への対応などを行う 勤務先は、病院だけではなく色々な場合がある ・病院（外来・入院病棟） ・クリニック ・老人ホームなどの介護施設 ・障害児福祉施設 ・保健所　など
なり方	未経験の場合は以下の3つの方法がある ・看護大学（4年制） ・看護短期大学（3年制） ・専門学校（3年制）
勉強期間 費用	・3〜4年 ・学費200〜400万円
収入の目安	・月20万～35万円ほど ・新卒の基本給は20万円ほどで、毎月、夜勤手当が3万～5万円つく
メリット	・給料が高い ・全国どこでも働ける
デメリット	・看護師になるまでに、最低でも3年・200万円ほどかかる ・命にかかわりミスできないという緊張感がある ・夜勤があり生活が不規則になりやすい

収入が高いイメージのある看護師の仕事は、女性の安定的な職業の代表格ともいえます。

20代でなる人が多いですが、実は年齢制限がないため、40代主婦でもなることができます。

看護師の一般的な定年年齢は60歳か65歳ですが、パート勤務などで70代でも働いている人がいますし、40代からなっても長く続けられる仕事です。

登録販売者

仕事内容	・医薬品を販売するための専門資格 ・薬局、ドラッグストア、スーパーなどの薬を扱っている店舗で勤務する
なり方	試験に合格すると、なることができる 試験のポイントは以下の通り ・試験は都道府県ごとに年1回行われる ・問題も合格ラインも都道府県ごとに異なる ・合格率の全国平均は40%～50%
勉強期間 費用	・200～300時間 ・1日2時間の勉強で約3～5ヶ月の勉強期間 ・受験費用は都道府県ごとで、12,800円～18,200円（2024年現在）
収入の目安	・月20万～25万円ほど ・時給が100円～200円ほど高くなる（フルタイムだと月2～3万円）
メリット	・医薬品に詳しくなれる ・給与に手当がつく ・有資格者ということで採用されやすくなる
デメリット	・薬に関する質問がない時間帯は、通常の店舗スタッフと同じ業務をする場合が多く、知識をあまり活かせないと感じることがある

登録販売者とは、薬剤師に次ぐ「医薬品のプロ」と呼ばれています。

あまり聞いたことがない方もいるかもしれませんが、それもそのはずで、15年前の2009年に誕生した比較的新しい公的資格です。

医薬品の種類は、第1類、第2類、第3類にわかれていますが、そのうち全体の90%を占めている「第2類」「第3類」の薬を販売することができます。

薬の説明やアドバイスをする仕事なので、人と接することが好きな人におすすめです。

また、現在ドラッグストアやスーパーで働いている人は、時給アップを狙える可能性もあります。

保育士

仕事内容	0歳～6歳までの子どもを預かり保育・教育を行う 勤務先は保育園だけでなく、幅広い ・保育所・こども園 ・放課後児童クラブ（学童保育） ・児童発達支援（障がいのある子どもへの療育の場） ・児童養護施設（事情により親と離れて暮らす子どもの施設）など
なり方	未経験の場合は大きく分けて2つの方法がある ・指定保育士養成施設に通う（2～4年制） ・保育士試験を受験する（年2回）
勉強期間 費用	・1.の場合：2〜4年、学費200〜400万円 ・2.の場合：100～180時間（1日1時間の勉強で3～6ヶ月ほど）、受験料は約13,000円
収入の目安	・月16万～25万円ほど ・新卒の基本給は約16万円で、経験を積むごとに昇給する
メリット	・子どもがかわいい ・全国どこでも働ける、求人が多く再就職に困らない
デメリット	・命を預かる責任の重い仕事のわりに、給料が高くない

保育士も年齢制限がない資格です。

ただし、一部の例外があり、市町村が運営する園で勤務する保育士のみ「公務員保育士」と呼ばれ、公務員試験が受けられる年齢（地域によりますが、だいたい30代）までしかなることができません。

保育士は人手不足と言われていますが、有効求人倍率に関するグラフで確認してみましょう。

青が「保育士」を、緑が「全体」を表しています。

有効求人倍率とは、高い数値であるほど、仕事をしたい人よりも求人数のほうが多いことを表します。

保育士は、ここ数年は全体の2倍以上の有効求人倍率になっていて、売り手市場で就職しやすい業界であることがわかります。

保育士になるためには、主に2通りの方法があります。

1.以下の指定保育士養成施設に通う（保育士試験は受けなくてよい）

• 大学（4年制）
• 短期大学（2年制）
• 専門学校（2年制／3年制）

2.保育士試験を受ける

保育士は、何より子どもが好きなことが必須の職業です。

子どもに寄り添った対応ができる人が向いています。

また、保護者への対応、同僚とのコミュニケーションも必要になりますので、40代主婦ならではの、経験と柔らかい対応が活かせる仕事ともいえるでしょう。

Webデザイナー

仕事内容	・illustrator、Photoshopなどのソフトを使用して、Webで使われる広告や、ホームページなどをデザインする ・似ている仕事に、チラシ、カタログ、名刺などの印刷物をデザインする、グラフィックデザイナーという仕事があります
なり方	未経験の場合は以下の2つの方法がある ・「未経験でもOK」というデザイン会社へ就職して、技術を学ぶ ・独学やスクールなどで技術を学んでから、フリーランスとして、クラウドソーシングサイトなどで仕事を獲得する
勉強期間 費用	・3ヶ月〜1年 ・スクールを受講する場合の受講費：30〜100万円
収入の目安	・会社員の場合：20万～30万ほど ・フリーランスの場合：5万～数十万円ほど
メリット	在宅ワークができる
デメリット	仕事を獲得するのに苦労する場合もある

Webデザイナーは、PC1つあれば、どこでも仕事ができることから、在宅ワークとしても人気があります。

家庭の時間を大事にしつつ空いた時間で仕事をしたいという方にピッタリで、目指す方が増えています。

Webライター、データ入力と比較すると、専門ソフトを扱えないといけないので、少し難易度は高くなりますが、勉強して独立し、成功を収めてる人もいます。

PC操作が好きな方、デザインに興味がある方におすすめの仕事です。

プログラマー

仕事内容	・コンピューターを動かすための、プログラミングコードを書く仕事 ・設計通りに動くかテストして誤りを見つけたり、バグの修正をする ・主にSE（システムエンジニア）の指示を受けて仕事をすることが多くなります。
なり方	未経験の場合は以下の2つの方法がある ・「未経験でもOK」という会社へ就職して、技術を学ぶ ・スクールなどで技術を学んでから、フリーランスとして、クラウドソーシングサイトなどで仕事を獲得する
勉強期間 費用	・半年〜1年 ・スクールを受講する場合の受講費：50〜100万円
収入の目安	・会社員の場合：20万～35万ほど ・フリーランスの場合：20万～数十万円ほど
メリット	在宅ワークができる
デメリット	内容が難しく習得するのが大変

プログラマーとWebデザイナーは、似たイメージを持つ方もいるかもしれません。

• Webデザイナーは、Webサイトなどの表側のデザインを作る
• プログラマーは、内部のシステムを作る

プログラマーのほうが難易度が高く、習得できる人が少ないため、給料も高くなります。

論理的思考を持ち、集中してものづくりを続けられる忍耐力がある方におすすめの仕事です。

40代主婦が稼げる仕事を探すポイント

「稼げる仕事を探したい」とお悩みの40代主婦の方は、次の4つのポイントを押さえておきましょう。

未経験でも始めやすい仕事か確認する

子育てや家事で職場を離れていた期間が長い40代主婦は、まず未経験歓迎の求人を重点的に探しましょう。

研修制度が充実している職場や、マニュアルが整備されている業務なら、ブランクがあっても安心してスタートできます。

応募前に求人票で「未経験OK」「研修あり」「主婦活躍中」といった記載を確認し、不安な点は面接時に質問することで、自分に合った職場かどうか見極められます。

家庭・家事と両立できるスケジュールか確認する

家事や子どもの送迎、親の介護など、40代主婦には家庭の事情に合わせた働き方が必要です。

勤務時間帯や休日の融通が利くか、シフト制なのか固定勤務なのかを事前にチェックしましょう。「週3日から」「1日4時間」といった短時間勤務や、「10時〜15時」など家事と両立しやすい時間帯の求人が理想的です。

在宅ワークやフレックスタイム制なら、さらに柔軟な働き方が実現できます。

面接では具体的な勤務シフト例を聞き、急な休みへの対応についても確認しておくと、入社後のミスマッチを防ぎましょう。

給与の伸び代について確認する

目先の時給だけでなく、将来的な収入アップの可能性も重要なチェックポイントです。

昇給制度や資格手当、役職手当の有無を確認し、長く働くほど収入が増える仕組みがあるかを見極めましょう。

パート・アルバイトでも、勤続年数に応じた昇給や正社員登用制度があれば、モチベーションを維持しながら働けます。また、スキルアップ支援制度がある職場なら、資格取得によって給与アップも期待できるでしょう。

求人票に記載がない場合は、面接で「勤続年数による給与の変化」や「キャリアパス」について質問してみてください。

40代主婦の求人が多いサイトで探す

効率的に仕事を見つけるには、40代主婦向けの求人が集まるサイトを活用しましょう。

おすすめなのは、次の6サービスです。

• しゅふJOB
• クラウドワークス
• ランサーズ
• Indeed
• 求人ボックス
• ママワークス

しゅふJOBは主婦に特化したサイトで、時短勤務・在宅・扶養内の求人が豊富です。

クラウドワークスやランサーズは未経験OKの在宅案件が多く、自分のペースで始められます。

Indeedや求人ボックスは掲載求人数が多く、「40代活躍中」で絞り込み検索ができるため、年齢面での不安が少ない求人を効率的に探せるでしょう。

ママワークスは、しゅふJOB同様に主婦の方向けで、子育て中の方も働きやすい案件が集まっています。

複数のサイトを併用することで、より多くの選択肢から自分に合った仕事を見つけましょう。

40代主婦が仕事を成功させるためのポイント

数年間ブランクがあり仕事をしていなかったら「仕事をすることができるのだろうか」と不安がある人もいると思います。

仕事スタートを成功させるためのポイントを5つご紹介します。

自分のスキルや経験を棚卸しする

これまでにした仕事は、アルバイトも含めてすべて書き出してみましょう。

保有資格も20代の頃に取得したものなど、漏れがないか思い出してみてください。

また、仕事以外でも経験としてアピールできることがあります。

（例）幼稚園で役員をした場合
→「意見の違うさまざまな人をまとめる役割をしたため、調整能力が身に付きました。」
→「園と交渉する機会も多く、相手にわかりやすく伝えるよう心掛けていました。」

どのような経験からも学びはあります。

ただ「役員をした」というだけではアピールにはなりませんが、そこからどのようなことを学んだのかを言語化することで、自分の強みとして伝えることができます。

希望の働き方を明確にする

何もかも希望通りの仕事があればよいですが、簡単には見つからないですよね。

仕事選びは、さまざまな条件が複合的に絡み合うなかで決めないといけません。

事前に、自分の希望の働き方を明確にして、条件に優先順位を付けておきましょう。

よく挙げられる条件は以下の通りです。

• 勤務時間　…週20時間以内など
• 勤務場所　…家から45分以内など
• 勤務日数　…土日は休みが良いなど
• 仕事内容　…職種や形態
• 給与　　　…月収、年収でどれくらいか
• 在宅勤務

積極的に情報収集する

だいたいの方向性が決まったら、その職業について検索してみたり、書籍を読んだり、その職業の人の発信を見たりして情報収集しましょう。

また、並行して求人情報を調べて見るのもおすすめです。

求人を調べてみると、その職業のことがより具体的にわかります。

このように積極的に情報収集をすると、自分に足りてない部分や、するべきことが自ずと見えてくるはずです。

スキルアップのための勉強をする

情報収集をしたなかで、自分に不足している部分を補うために、勉強していきましょう。

家庭の用事もあるなかで、時間を見つけるのは簡単なことではないと思いますが、その努力した経験も「意欲」として、就職活動のときにアピールできます。

家族の理解と協力を得る

40代主婦の方が仕事を始めたら、これまでよりも家庭にかけられる時間が減ってしまいます。

そこで、是非していただきたいのが「家族との話し合い」です。

以下のようなことを相談してみてください。

• このような内容の仕事を始めたい
• 今やっているこの部分の家事に支障が出そうなので助けてほしい
• 家事の中で無駄を省いたり、削減できる事はないか
• 子どもがいる場合は、保育園の送迎を夫に協力してもらえるか
• 子どもが病気になった場合はどのようにするか

次に、家事育児のサポートについて、以下のようなことを検討してみます。

• 保育園、小学校の学童保育、ファミリーサポートなど子どもの預け先
• 身内や友人など、緊急時に預かってもらえる突発的な預け先はあるか
• 病児保育の施設を調べておく
• ドラム式乾燥機付き洗濯機、食洗器など時短家電の導入
• ネットスーパーを利用して、買い物時間を短縮
• 家事代行サービス

仕事を始める前に、家庭との両立についての対策を、できる限り考えておきましょう。

40代主婦でも稼げる仕事は本当にあるのか？

40代主婦でも稼げる仕事があるのか、気になるところですよね。

なかには、実際に求人に応募して、面接で落とされてしまい、自信をなくしてしまった方もいるかもしれません。

40代主婦の方の労働実態について解説していきます。

40代主婦でも稼げる仕事はある！実際の収入は？

世の中の女性はどのように働いているのか、まずは、女性の年収についての統計をご紹介します。

もっとも稼いでいる25〜29歳で349万円、全体の平均値は約311万円ほどとなっており、40代女性の場合は平均より少し高い335〜346万円です。

年齢とともに年収が上がっていく傾向の男性とは異なり、女性の年収は20代後半～50代まで横ばいでほとんど変わっていません。

他の世代と同じ水準で40代女性も稼いでいることがわかります。

続いて、正規雇用労働者（正社員など）の割合に関する統計データを見てみます。

こちらのグラフからは、以下のことがわかります。

• 女性の正規雇用比率は25～29歳の60％をピークにして、下がっていく
• 25～29歳以外は、半数以上が非正規雇用で働いている

最近では、企業に属して正規雇用で働くより、自由な働き方を求めて「フリーランス」「副業」など、自ら非正規雇用での働き方を選択する方も増えています。

以上のことから、40代女性も、他の世代と同様に様々な働き方で活躍されていることがわかります。

40代主婦も働く人は増えている

最近では人材不足や、女性活躍推進法の影響もあり、40代主婦向けの求人が増加傾向にあります。

実際に、40代女性の労働力率を見ていただくと、増加していることがわかります。

年	40～44歳	45～49歳
2000年	69%	72%
2010年	72%	76%
2023年	82%	83%

引用元：労働政策研究・研修機構「年齢別労働力率」

女性活躍推進法とは2016年に施行された、女性の働き方を改革し、関連情報の見える化・活用の推進を目的とした法律です。条件の男女差を解消し、男性の意識改革も含めて、女性が活躍できる社会にするために導入されました。（引用元：厚生労働省）

40代主婦が稼ぐことのメリット

最大のメリットは、家計の総収入を一気に増やすことができることです。

例えば、以下の方法で家計の総収入を100万円増やすことを考えてみると、なかなか難しいですよね。

• 家計の見直しや節約で100万円貯める
• 夫が会社員、妻が主婦という家計の場合、夫の収入を100万円増やす
• 投資で100万円の利益を出す

しかし、主婦がパートを始めた場合、年収100万円というのは達成しやすい金額です。

家計の総収入が上がれば、以下のようなことに使うこともでき、生活の幅が広がります。

• 旅行を増やす
• 外食で少し値段の高いお店に行ける
• 子どもの学費を補填できる
• 我慢せず好きなものを買える

40代主婦の再就職での不安点と解決策

働きたい気持ちがあっても、生活が変化することへの不安や、各家庭の事情もあって、一歩踏み出せないという方もいるかと思います。

しゅふJOB総研の調査では、実に93%の女性が、結婚・出産後の再就職について「難しい」と回答しています。

お悩みとして挙げられることの多い以下の3点について、解説していきます。

• ブランクへの不安
• 体力や時間の制約
• 未経験の業界への不安

ブランクがあることへの不安

働いていない期間が数年間ある場合「ブランクがあると採用してもらえないんじゃないか」と不安に思われるかもしれません。

しかし、ただ漠然と不安になるのではなく、ブランクについて以下の①～③の流れで分析し、対策を考えてみましょう。

①企業側がブランクを気にする理由
職種にもよりますが、企業側がブランクを気にするのは、以下のような理由からです。スキルが低下しているのではないか ・情報や知識が古いものになっていないか ・ビジネスマナーなど社会性はあるか ・スピード感のあるビジネスモードに対応できるか
②企業側の心配を払拭できるようにする年
企業側の不安を少しでも減らせるような回答を考えます。 （例）10年のブランクで、Excelを使う仕事の場合 →「自宅のPCで、家計簿を作成したり、幼稚園の役員の資料作りに使っていました。バージョンも最新のものなので、操作には問題ありません。」など このような具合で、企業側を安心させることができれば、ブランクによるマイナス面は気にならなくなります。
③ブランクの間に、身についたスキルがないか
ブランクのマイナス面ばかりに目に入りがちですが、その間に得られたスキルや、休んでいる間に勉強したことはないか、考えてみてアピールできるようにします。

体力や時間の制約

体力は年々、少しずつ低下していきますし、40代女性の場合、更年期障害などの症状が出る人もいます。

また、家事、育児、介護など、同時にこなさないといけない家庭の用事がある場合もあります。

無理をしてすぐ仕事を辞めることになってはいけないので、不安がある人は、初めは短時間の仕事から始めてみましょう。

未経験の仕事に挑戦することへの抵抗

最近では40代女性向けの求人も少なくなく「未経験でもOK」との記載がある求人もあります。

しかし、40代主婦が未経験の仕事に挑戦する場合、いろいろ気持ちの面で抵抗がある場合もありますよね。

以下の表で、よくあるお悩みを解説します。

①覚えることが多そうで、やっていけるか不安
・イチから学ぶ姿勢で、なんでも周囲の方に素直に聞くことが大事です ・メモをしっかりと取り、なるべく同じ質問はしないようにしましょう
②経験者として優遇されない分、給料が低いことがある
・何を優先するかは人それぞれなので、他の条件（家から近い、残業がないなど）との兼ね合いで検討して、自分が納得できるようにしましょう
③上司が年下の場合、プライドが邪魔をして低姿勢になれない人がいる
・新入社員の気持ちを思い出し、自分のほうが年上だからといって偉そうな態度はとらず、低姿勢を心掛けます

未経験の仕事に挑戦するのは大変な部分もありますが、やってみたかった仕事ができたり、新たなスキルを身につけられたり、メリットも多くあります。

40代主婦でも稼げる仕事に関してよくある質問

ここでは40代主婦の方に共通している、よくある質問3つにお答えします。

ブランクがあるけど、仕事復帰できる？

ブランクを不安に思う場合は、初めは少ない時間から始めたり無理のないように仕事復帰していきましょう。

40代はまだまだ活躍できる年齢です。

悩んで仕事復帰を諦めてしまうのはもったいないですよ！

家事や育児と両立できる仕事はある？

家庭によって、家事や育児にかける時間は違います。

家事をこだわってやりたい人は時間がかかるでしょうし、反対になるべく時間をかけずに、たくさん外で働きたい人もいます。

自分の状況からどれくらいの仕事ができそうか見極めて、家族の協力を得ながら仕事をしていきましょう。

初めから何もかもうまくはいかず、つまずくこともあるかもしれませんが、Try ＆ error（試行錯誤）しながら、ご家庭ごとの形を見つけていってください。

40代からでも一生涯のキャリアを築ける仕事はある？

今、新たな職業を探している方は、まさに人生の転換期に立たされています。

まだまだ、一般的な定年年齢まで約20年あるので、これからキャリアを築いていけますよ。

条件面から選ぶのも大事ですが、一番は「どんな仕事がしたいか？」と自分に問いかけてみて、挑戦したい仕事を決めましょう。

40代女性におすすめの高収入バイトは？

職種	時給目安	特徴
派遣看護師	1,500～2,400円	都市部で高時給、資格必須
コールセンター	1,200～1,700円	未経験可、座り仕事
医療事務	1,100～1,500円	資格があれば有利
登録販売者	1,100～1,450円	資格必須、ドラッグストア等
一般事務・派遣事務	1,300～1,800円	PC操作スキルが活かせる
保険営業	1,200～1,500円＋歩合	人生経験が強みになる

40代女性は、人生経験や対人スキルが評価されやすい傾向にあります。そのため、コールセンターや保険営業では共感力を活かせるでしょう。

派遣看護師は資格保持者向けですが、都市部では時給2,000円以上も可能です。

登録販売者や医療事務は資格取得で収入アップが見込め、未経験から挑戦しやすい職種として人気を集めています。

一般事務は派遣で高時給案件が多く、短時間勤務や在宅ワークに対応できる求人も少なくありません。地域や勤務条件によって時給は変動するため、複数の求人サイトで比較検討することをおすすめします。

まとめ

本記事では、40代主婦でも稼げる仕事があるのかと、おすすめの仕事をご紹介しました。

記事の内容のおさらいです。

• 40代女性も、さまざまな働き方で多くの人が活躍している
• 主婦が稼ぐことの最大のメリットは家計の総収入を確実に増やせる
• 再就職に不安があっても、事前に分析・対策を考えることで解決できる
• 40代主婦の再就職を成功させるには、これまでの人生経験の棚卸が大事
• 家族とよく話し合い、協力しながら仕事に挑戦すると、上手くいきやすい

40代女性はまだまだこれから何にでもなれる可能性を秘めています。

一生続けられる仕事に出会えるよう、検討してみてくださいね。