「年齢は言い訳にならない」72歳で40万円の制作受注
クリエイター名
伊東裕子
入校期生
6期生
居住地
滋賀県
認定資格
「年齢は誰でも取るもの。今思った時が一番いい時。
きっとできるようになります」
クリエイターズアカデミー最年長の
伊東裕子さん(72歳)は、そう力強く語ります。
建築士としてのキャリアを持ちながら、
70代になって新たに「お絵かきクリエイター」としての
道を切り拓いた伊東さん。
今回は「年齢を理由に新しいことを始められない」
と悩む方々に向けたメッセージを伺いました。
72歳で40万円の受注成功
伊東さんは最近、
滋賀県建築士会からのPR動画制作を40万円で受注し、
納品を完了したばかり。
クリエイターズアカデミーでの学びを活かし、
建築士会の魅力を伝える2本の動画を制作しました。
「建築士会に入る人が減っているので、
PRの動画と、
県民向けに建築士会の活動を紹介する動画を
作らせていただきました」
72歳という年齢でありながら、
確かな実力で仕事を獲得し続ける伊東さん。
その秘訣は何なのでしょうか。
経験が生きる
「クライアントの本当の要望を察知する力」
伊東さんが強調するのは、
「クライアントが何を求めているかを察知する力」の重要性です。
「何を作ってもらいたいと思っているのかを聞き取る努力をしないと、
思うような作品になりません。
そこに時間をかけることが大切です」
長年建築士としてクライアントの希望を汲み取り
家づくりをしてきた経験が、
お絵かきクリエイターとしての仕事にも活きているようです。
「注文住宅を受ける時と同じで、
どんな暮らしがしたいかを聞き出すような気持ちで、
相手の思いを探り出します。
相手の仕事内容を理解することで共通の概念ができて、
お互いに話しやすくなるんです」
技術を磨き続ける向上心
伊東さんは現在、
クリエイターズアカデミーの上位クラス
「ファインライン」にも参加し、さらなる技術向上を目指しています。
「同期の方々が上級クラスで技術を上げていくのを見て、
自分も挑戦したいと思いました。
好奇心もありますし、途中でやめるのは嫌だなと思って。
自分で納得するところまで行きたいです」
こうした向上心の根底には
「やったからにはやり遂げたい」という強い意志があります。
「最初はセントラルコース(初級)では、
制作物の価値をなかなか認めてもらえず
しょんぼりすることもありました。
でも今は技術が上がって、
以前は断られた方からも依頼をいただけるようになりました」
「60代でもできますか?」という質問に
伊東さん自身もアカデミー入学時には
「この年齢でもできますか?」と尋ねたそうです。
「パソコンは仕事で使っていたので抵抗はありませんでしたが、
動画制作は全く畑違いでした。
でも『できますよ』と言ってもらえて。
人ができていることだから自分もできるだろう、と思いました」
「お嫁さんに行った人が初日からお料理のベテランになるわけではないけれど、
失敗したり『おいしいね』と言ってもらったりしながら、
明日も頑張ろうという気持ちになる。
私も不安はあったけれど、やりたい気持ちが勝ったんです」
今後の目標
72歳となった今も、伊東さんの挑戦は続きます。
「年間3件くらい仕事が取れたら最高ですね。
そんなに高額でなくてもいいんです。
無理のない範囲で安定して受注できたらいいなと思います」
年齢を理由に諦めている方へのメッセージ
インタビューの最後に
年齢を理由に新しいことへの挑戦を躊躇している方々へ、
伊東さんはこう語りかけました。
「年齢は誰でも取るものです。
今思った時が一番いい時だと思いますので、
挑戦してみてください。
きっとできるようになります」
大切なのは「今」挑戦する勇気と、諦めない心。
「今思った時が一番いい時」という言葉には、
人生経験を重ねてきた方ならではの説得力があります。
あなたも、「もう遅い」と思っていることはありませんか?
伊東さんの姿が、新しい一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。