「65歳からの新たな挑戦」人生100年時代に絶筆するまで描き続けたい
クリエイター名
内藤加代子
入校期生
6期生
居住地
茨城県
認定資格
「もっと早く入ればよかった!」マイムービーをSNSにアップし売り込みなしで88万円の売上。
フリーライターをしながら、
これまでやり残してきた「絵を描く」という夢に
チャレンジしている内藤さん(65歳)。
アカデミー入学後、
Facebook経由の問い合わせだけで88万円の受注に成功しました。
今回は「年齢を理由に夢を諦めない」
素敵な生き方を実践されている内藤さんのストーリーをご紹介します。
「絵を描きたい」という長年の思い
内藤さんは学生時代、
美術の先生から美大進学を強く勧められるほどの才能があったといいます。
「高校の先生に美大に行くように進められたんですが、
当時は『女性にそこまでの学問は必要ない』という
家庭の風潮もあって諦めてしまいました」
母親は応援してくれていたものの、
「主婦のへそくりでは無理だろう」と考え、
進学の道を自ら閉ざしてしまったと振り返ります。
それから長い年月が経ち、
「絵を描く」という夢を叶えるタイミングを探していた矢先、
お絵かきクリエイターという道に出会いました。
新しい学びに対する不安と挑戦
フリーライターとして働きながら、
朝は新聞配達もこなしていた内藤さん。
63歳でお絵かきクリエイターを知った時、
最初は広告に対して懐疑的でした。
「そんなことありえないよね。
お金稼げるっていうのは信じられなくて。
ちょっと変な広告かもしれないって思ってました」
しかし、何ヶ月か様子を見ているうちに
「これだったらできそうかな」という気持ちに変わり、
「もう私の最後のチャンスかも」と思い入学を決意しました。
タウン誌の編集員の経験から、
イラストレーターやパソコン操作の基礎知識はあったものの、
動画編集には不安があったといいます。
「なんとかできるかもと思っていましたが、
やはり年のせいか苦労しました。
教材の動画を何回も繰り返し見て、
すぐに忘れてもまた見直す…その繰り返しでなんとか覚えました」
「神様からのギフト」88万円の初受注
入学後、Facebookで友達申請した方から
「お絵かきクリエイターって何ですか?」
という メッセージが届いたのがきっかけでした。
「電話でお話ししたら、その時点ですでに『欲しい』という感じで。
近くの方だったので会ってみると、
もうすでに作ってほしいという気持ちが伝わってきました」
そのままセットで88万円の受注に至ったといいます。
「最初から買う気満々で。
普通の商品だったらこんなことありえないんじゃないかと思うぐらい
『セールスいらず』でした」
この予想外の展開を内藤さんは「神様からのギフト」と表現します。
「ちょっと早すぎない?と思うくらい。
こんな簡単に行くわけがないと思いながらも、
ちゃんとした工程も踏んでない私が申し訳ない感じでした」
年齢を重ねても学ぶ楽しさを実感
内藤さんがアカデミーで特に喜びを感じるのは、
若い仲間や講師との交流だといいます。
「皆さんお若い方が多いので、
ZOOMで会ったり リアルで会ったりすると、
その才能や意欲から すごい刺激を受けています。
私は若返ったと思います」
「成長することで大人になるわけではなく、若返るんです。
特に私の年代だと」
さらに、お絵かきクリエイターで学んだシナリオの書き方が
本業のライターの仕事にも活かされているといいます。
「アカデミーに入って原稿の書き方も変わりました。
すごく効率よくなって、短時間で書けるようになりました。
締め切りギリギリまで推敲していたのが、
ずっと短くなって楽になりました」
「死ぬまで描ける」新たなチャレンジへの思い
内藤さんは、お絵かきムービーとの出会いによって
長年の夢に新たな形でアプローチしています。
「私は油絵をもう一度やりたいと思っていましたが、
油絵だとアトリエが必要で準備も大変。
絵さえ描ければいいんです。
ホワイトボードで描くのも絵だし、
とにかく自分で描くのが好きなので」
今後の目標について尋ねると、
「年150万円ほど稼ぎたい」と具体的な数字を挙げました。
「私は今65歳。人生100年時代なので、 あと35年は描けるんです。
絵描きは本当に筆を置る、
『絶筆』と言われるぐらいまで 最後まで描けるじゃないですか」
同年代の方へのメッセージ
内藤さんは同世代の方々に向けて、 こう呼びかけます。
「昔絵が好きだったのに諦めてた、
そういう思いがちょっとでもあるなら、
私のようにお絵かきクリエイターになりませんか?
一緒に描いていきませんか?」
「もう年を取ったから無理」ではなく、
むしろこれからが本番。
内藤さんの姿は、
「諦めていた夢に再チャレンジする」という
勇気と希望を与えてくれます。
年齢は決して挑戦の障壁ではなく、
豊かな人生経験を活かせる強みになる。
そんなメッセージが伝わってきますね。